Q:急に労働基準監督署から調査をする旨の文書が届きました。どうしたらよいですか?
通常であれば、事前に「ご用意いただきたい書類」のリストが送付されてきていると思いますので、まずは書類を整理し、チェックがされるようまとめておくことが必要です。もし不足書類がある場合、調査までに用意できる類のものは、しっかり作ってから臨みましょう(但し、改ざん等は絶対にしてはいけません)。
主には、以下の事項が確認されることが多いと思います。
・雇用条件明示書(雇用契約書)等により労働者へ賃金、労働時間等が明示されているか。
・時間外・休日に関する協定が届出してあるか、内容と実態が合っているか。
・時間外労働や休日労働に対して割増賃金が支払われているか。
・年次有給休暇の管理はどのようにされているか。
・常時10人以上の労働者を使用している事業所は就業規則を作成し届出しているか。また実態に合っているか。
・労働者に対し、定期に健康診断を行っているか。
それらを確認するための書類が整備されている必要があるわけです(業種、業態によっては安全管理の面などが、重要なポイントとしてチェックされるかもしれません)。
しかし、調査の最重要チェックポイントはやはり、労働者の実労働時間の総数や、時間外労働・休日労働・深夜労働に関するデータであることは間違いありませんので、しっかり確認しましょう。